アウトドア用のザックと言えばモンベルやカリマーなど高価で本格的なものをイメージすると思いますが、電車や友達の車に乗ってキャンプに行くときであればそこまで本格的なザックは必要ありません。むしろもっとおしゃれで使い勝手がよくできればコスパがいいものを選びたいですよね。
そんな方におすすめしたいザックが2021年8月に発売され、それ以降SNSで話題沸騰中のワークマンのジョイントバックパック ハイカーズエディションです。
ワークマンアンバサダーの方が開発に協力した商品のため、言い換えればキャンパーの要望がふんだんに盛り込まれたキャンプ専用ザックになります。お値段はなんと4,900円という驚きの価格!売れないはずがありません。
さっそくこちらを背負って1泊2日のキャンプをしてきました。4,900円のジョイントバックパックの実力について詳しくご紹介いたします。
ジョイントバックパックはこんな人におすすめ
- はじめてのキャンプ用ザックを探している人
- 1泊2日のキャンプ用ザックを探している人
- 本格的なものよりおしゃれで普段使いできるザックを探している人
- 安くて満足できるザックを探している人
ジョイントバックパックのスペック紹介
大きさ/容量
出典:workman
幅 | 約32cm |
高さ | 約53cm |
奥行き | 約21cm |
容量 | 約41リットル |
カラー展開
出典:workman
アウトドアシーンに自然となじむブラウン(左)とカーキ(右)の2色展開。どちらもキャンパーに非常に人気のあるカラーリングのためどちらにするかとても悩みます。今回はどんなシーンにも馴染みやすいブラウンを選択しました。
ジョイントバックパックのココがすごいぞ6つのポイント!
まずはジョイントバックパックの特徴について、6つのポイントをご紹介いたします。
抜群の収納力
ザックの収納力は容量で記載されています。こちらのザックの容量は41リットルになりますが、41リットルと言ってもピンとこないですよね。
旅行であれば2泊3日の旅行用ザックとして、キャンプであれば1泊2日のソロキャンプ用ザックとしてちょうどいいサイズになります。実際にどれくらいのギアが収納できるかについては後ほど詳しくご紹介していきます。
全開するファスナー
一般的なザックは上半分がファスナーで開くタイプのものが多いと思います。しかしキャンプ用のザックとして使う場合は椅子やタープ、マットなどの大物ギアを収納する必要があるため、間口が狭いと荷物の出し入れにとてもやりづらさを感じてしまいます。
仮に収まったとしても奥の方から隙間なく詰めることは難しく、41リットルの容量を生かしきることはなかなか難しいと思います。
こちらのザックは、背面がぱかーんと全開する仕様になっています。このため大物ギアであっても荷物の出し入れがとてもやりやすく、さらに、荷物を隙間なく詰め込むことができるので、41リットルの収納力を無駄にすることなく最大限生かしきることができます。
豊富な引っ掛けと収納
アウトドアザックと言えばザックの外側にシェラカップやコップをじゃらじゃらぶら下げるイメージがありますよね。こちらのザックには側面にカラビナループ、ナスカン、Dカンがついています。中に収納するとスペースの無駄が発生するようなコップやシェラカップはこちらにぶら下げることができます。
収納力はそれだけではありません。ウエストベルトやサイドポケット、背面ポケットや上部ポケットなど、あちらこちらに小物入れがついています。
LEDライトやチャッカマン、ナイフやカトラリーなどの小物類を収納するのに役立ちます。
用途別に分けて収納すれば探す手間がなくなるため、必要なときに必要なものをさっと取り出すことができます。
撥水機能付き
キャンプでは天候の変化や夜露など、万が一に備えて撥水機能があると便利です。こちらのザックは表面にDIAMAGIC DIRECTという耐久撥水が施されているため大切なキャンプギアを水滴から守ってくれます。試しに水を垂らしてみましたが綺麗に水滴が流れて撥水しました。
ただし、部分的に使用されているコットン素材の部分は水が染み込むので濡れたあとはしっかり乾かしましょう。
ソフトで着心地の良い耐久撥水加工。水をはじきやすく汚れが付いても落ちやすい加工になります。
取り外し可能なウエストベルト付き
1泊2日のキャンプ道具が詰まったザックは10~20kg程度の重量になります。こちらのザックには本格的な登山用ザックに必ずついているウエストベルトが付いています。ウエストベルトをしっかり腰に固定することで肩にかかる負担が分散され、重いザックを楽に背負うことができます。
こちらのウエストベルトはマジックテープでザックに固定されているため、取り外し可能になっています。アウトドアテイストが強いウエストベルトを外すことで、普段使いでも気軽に使用することができます。
4,900円の激安価格
なんだかんだ言っても気になるのはお値段です。そこはさすがのワークマン。魅力的な機能が満載のザックが5,000円を切る4,900円という激安価格になっています。
この価格設定がなんといっても魅力の一つです。
気になる肩ベルトのつなぎ目を見てみましたが、意外としっかり縫製されているため安かろう悪かろうといった印象はありません。この辺りもこの後詳しくご紹介いたします。
実際にキャンプで使ってみた
実際にジョイントバックパックに荷物を詰めてキャンプに行ってきました。収納力や背負った印象、見た目などみなさんが気になる点についてご紹介していきます。
背負った感じ
身長175cmの男性が背負うとこんな感じに見えます。大きすぎず小さすぎずちょうどいいサイズのザックです。
何と言ってもこの色がいいですよね。
肩へのダメージ
ザックを片手で持った瞬間重いと感じましたが、実際に背負ってみるとそこまでの重さは感じられませんでした。肩ベルトには適度なクッションが入っているのと、腰ベルトを装着することで肩に掛かる負荷が分散されているのが感じられました。
メッシュ素材の適度なクッション
肌に接触する部分にはメッシュ素材で覆われた適度なクッションがついています。夏の暑い日でも通気性に配慮された仕様になっています。
クッションの厚みは特別分厚いという印象は受けませんが、キャンプシーンでの使用を考慮すると、適度なクッション性が確保されているといえます。
収納力
みなさんが一番気になる収納力について、実際にキャンプで使ったザックの中身をご紹介いたします。1泊2日のキャンプに必要なものはすべて収納できています。
- テント
- タープ
- 椅子
- マット
- 机
- 焚き火台
- バーナー
- タープポール
- メスティン2個
- 着火道具(メスティンに収納)
- コーヒーグッズ
- 薪割り道具/クサビ
- カトラリー
- ペグハンマー
それぞれのギアがどのように収納されているかご紹介いたします。
テント
最も大きくて重量のあるテントはザックの中に収まりきりません。こちらのザックは底面にドローコードが付いているためこちらを使って固定します。もう少しコンパクトなテントを持っている人はザックの中にテントを収納して、折り畳み式マットをこちらに固定してもいいと思います。
タープ、椅子、マット、机、焚き火台、バーナー、薪割り道具、ペグハンマー
テントの次にかさ張るギアをザックの中に収納します。繰り返しになりますが、こちらのザックはファスナーを開けると背面が全開状態になるため、荷物を隙間なく効率的に詰めることができます。今回は薪割り道具やペグハンマーなどの小物を隙間に詰めてみました。ついつい荷物が増えるキャンプではいかに効率よく荷物を詰められるかが重要です。
いざ焚き火台を購入しようと思ったとき、あの焚き火台かっこいいんだけど大きくて重いのがちょっとなぁ・・・と思ったことありませんか。オートキャンプだから特に気にしないという人もいると思いますが、車への出し入れや自宅に保管するときなど、な[…]
そろそろ薪割りに挑戦したいけどなんとなくハードルが高いイメージがあるため二の足を踏んでいる焚火愛好家の方も多いのではないでしょうか。どうしても薪割りと聞くとオノやナタのような大きな刃を振りかぶってガツンと薪を割るイメージが強いため、[…]
タープポール
ザックの側面についているドリンクホルダーにポールを挿し込むことでタープポールを持ち運ぶことも可能です。プラスチック製のバックルを使ってポールを固定すると、歩行中にポールが動いたり落下する心配がなく安心して持ち運ぶことができます。
バックルを使って三脚を持ち運ぶことも可能です。
メスティン、着火道具、コーヒーグッズ
できるだけギアはスタッキングしておきます。今回は着火道具が入ったダイソーメスティンをミリキャンプメスティンにスタッキングしています。コーヒーグッズはキャンドゥのスチールボックスにすっきり収納されています。この2つが背面ポケットにピッタリ収まりました。
メスティンとは日本語で「飯盒」のことを指します。最強のキャンプ道具とも言われるメスティンは、代表格ともいえるトランギアをはじめ、多くのメーカーから様々なメスティンが発売されています。実際にAmazonで「メスティン」と検索するとサイ[…]
ちょっぴり小ぶりなダイソーメスティンは、1合炊き炊飯器としてキャンパーに大人気の商品です。小ぶりだからこそ、炊飯に必要な道具をすべてメスティンの中にスタッキングできればそのメリットを最大限に活かせますし、何と言ってもこの上ない達成感[…]
キャンプ道具にスチールやブリキのギアを上手に取り入れてるキャンパーはとてもおしゃれで玄人感が漂いますよね。定番ギアと言えば「無印良品」のスチール製工具箱や「マーキュリー(MERCURY)」のブリキ製ツールボックスです。でもこちらは最[…]
キャンプでワクワクするイベントは何でしょうか?焚火時間、テント泊、自然遊びなど日常では味わえない楽しみが目白押しですよね。中には自然の中で味わうドリップコーヒーという方も多いのではないでしょうか。ドリップコーヒーを楽しむためにはドリ[…]
カスタムできる豊富なオプション
ジョイントバックパックという名の通り、様々な小物をジョイントすることができます。なかでも同シリーズのジョイントチョークサコッシュは非常に使い勝手がよいため是非ザックとセットで購入することをおすすめします。
お値段はもちろんワークマン価格の980円。こちらのサコッシュは、貴重品やナイフなど、キャンプ中に身に着けておきたいものを収納するのにちょうどいいサイズになります。
肩掛け用の紐が付属されているため、ザックから取り外したあと肩掛けバッグに変えて使用することも可能です。腰ベルトにつけるとチョークバックとして使用することもできます。好みに応じて使い分けができる980円のバッグです。
ここがちょっと…
ファスナーが外れやすい
ファスナーを引っ張ったとき、ファスナーの先端部分が抜け落ちやすいところがありました。実際今回のキャンプ中に一度ファスナーが外れてしまいました。ファスナーの金具が外れてなくなってしまうと開閉操作がとても困難になるので、脱落しないような構造に改善していただけるといいかなと思います。
(追記)一か所だけファスナーの先端部分がなくなってしまいました。ロープを通して対応していますが、ここは強く改善していただきたいと思います。
店舗取り置きシステムを上手に利用しましょう
出典:workman
ワークマン商品は一度人気に火が着くとすぐに売れ切れてしまうのでこまめな在庫チェックが欠かせません。そんなとき、頻繁に店舗に立ち寄ることなく在庫チェックができるシステムがあるのをご存じでしょうか。在庫チェックだけでなくお近くの店舗に取り置き依頼することも可能です。とても便利なシステムなので私はちょくちょく利用させていただいてます。
・取り置きは1回につき1点
・電話での取り置きはできない
・タイミング次第では取り置きしても売り切れる場合あり
・取り置き期間は3日間
ジョイントバックパックのまとめ
今回は「ワークマンのジョイントバックパック ハイカーズエディション」をご紹介しました。
おしゃれで機能性が高いにも関わらず4,900円で買えるキャンプ用のザックが売れないはずがありません。最近では徐々に在庫を見かけるようになったので、ぜひ一度店頭でご確認いただくことをおすすめします。次は何を詰めてキャンプに行こうか考えるだけで楽しい気持ちになれますよ。
以下の記事では「ワークマンのミディアムトートバック」をご紹介しています。ザックに入りきらないギアがあった場合は手持ちバッグとしてこちらがおすすめです。ご興味があればこちらも併せてご覧ください。
気が付くとちょこちょこ物が増えていくキャンプにトートバッグはいくつあっても困ることはありませんよね。キャンプ道具を収納したり、ごちゃついた小物をひとまとめにするときなどトートバッグは欠かせない万能バッグになります。でもトートバッグっ[…]