定番の焚き火台を買ったはいいけど、収納時にコンパクトにならなかったりそもそも重すぎるといった不満を持ち始めている人も多いのではないでしょうか。オートキャンプだし特に気にしないという人もいると思いますが、車への出し入れや自宅に保管するときなど、なんだかんだ言ってコンパクトに収納できて軽いものは徐々に魅力的に感じていきます。
コンパクトに収納できてしかもしっかり焚火料理ができる焚き火台こそ理想的な焚き火台と言えるのではないでしょうか。
そこで今回ご紹介するTokyo Camp(東京キャンプ)の焚き火台は、Amazon焚火台部門で三冠を受賞しているキャンパーの支持がとても高い焚き火台になります。A4サイズで1㎏未満の焚き火台は、ソロキャンプからファミリーキャンプまで、メインの焚き火台としてはもちろん観賞用のサブの焚き火台としても活躍できる優れものです。さっそくご紹介したいと思います。
Tokyo Camp「焚き火台」はこんな人におすすめ
- 大きく使えて、コンパクトに収納できる焚き火台が欲しい人
- ファミリーキャンプもソロキャンプも一つの焚き火台で済ませたい人
- 定番の焚き火台からそろそろ卒業したい人
- コストをかけずにもう一台焚き火台が欲しい人
Tokyo Camp「焚き火台」のスペック紹介
まずは簡単にスペックを紹介いたします。
注目ポイントは「質量と収納サイズ」です!
ブランド名 | Tokyo Camp |
重量 | 965g |
サイズ | 収納時サイズ 30cm×22cm 組み立て時サイズ 40cm×22cm×26cm |
素材 | ステンレス鋼 |
原産国 | made in JAPAN |
made in JAPANというだけあって、サポート窓口の連絡先が書かれたカラー版の取り扱い説明書がついています。
使用前レビュー
使用する前のきれいなうちに各パーツをチェックしていきましょう。
梱包箱がおしゃれ
商品が届いてまず初めにびっくりしたことは、まるでプレゼント用のギフトボックスのようなおしゃれな梱包箱で包まれていたことです。いずれ捨ててしまう箱ですが、ちょっとした気遣いが垣間見える商品には好感度を感じます。
コンパクトに収納
実際手に取ってみるととてもコンパクトな印象を受けます。A4サイズの売り文句は確かです。このサイズで本当に本格的な焚火と料理が楽しめるか心配になります。この辺りは後ほど詳しくご紹介していきます。
剛性感漂うパーツ
「天板、パーツ①(足)、パーツ②(連結部分)、スピット」から構成されており、パーツはどれもとても頑丈にできており、完成状態の剛性感の高さが想像できます。
パーツ①、②とスピットは表面に光沢感があり品位の高さを感じます。
天板は保護シートでラップされているので端から少しずつ引っ張りながらめくっていきます。
天板は「ブラッシュド加工」という加工が施されているため、金属の素地に自然な研磨目が表現されています。ダメージを受けやすい天板と、ダメージを受けにくい足の表面処理を使い分けているのは使う側のことをよく考えている印象を受けます。
組立て方
買ってきたものをそのまま使用するのももちろんいいですが、少し時間がかかっても完成形を想像しながら組み立てる作業って楽しいですよね。パーツ同士が接触するときのカチャカチャ音を聞きながら組み立てる時間は決して苦になりません。こちらの焚き火台は組み立てのときから楽しめる焚き火台となります。
土台を組み立てる
パーツ①にパーツ②を挿し込みます。この状態で焚き火台は自立します。初めはバランスがうまくとれず多少イライラすると思いますが、すぐに慣れます。
天板を組み立てる
片方の天板にあるフックをもう片方の天板の穴に引っ掛けると固定されます。
合体
先ほど組み立てた土台の上から天板をおろしていきます。天板に左右の向きはありません。天板の端には半円状の切り欠きがあるので、パーツ②をよけながら天板が突き当たるまでおろしていきましょう。
組立にかかる時間はわずか30秒。慣れれば10秒台で組み立てられます。
実際に使ってみた感想
それではさっそく実際にキャンプで使ってみたので報告いたします。Amazonの評判の高さが本物なのかポイントを絞って解説していきたいと思います。
大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズ
最近「小さいもの=優れたもの」と評価される傾向がありますが、焚き火台に限って言えば小さければいいものではありません。焚き火をしっかり楽しむためにはキャンプ場で手に入る長さ40cmの一般的な薪がはみ出さずにのせられることが重要になります。
こちらの焚き火台は長さがちょうど40cmあるため、いちいち薪をカットする必要はありませんし、火のついた薪が焚き火台からこぼれ落ちる心配がないので安心してゆったりした焚き火時間を満喫することができます。
燃焼効率が高い
天板にあいた穴から空気を吸い上げることで空気の流れが生まれ薪がよく燃えます。穴は軽量化につながるため一石二鳥です。
キャンプの火起こしはとにかく早くそして楽に済ませたいと思っている人も多いと思います。ひと昔前までは汗だくになりながらうちわや新聞紙をパタパタして火を起こしていましたが、最近は「火吹き棒/ファイアーブラスター」を使ったスマートな着火方[…]
見た目以上の剛性感
焚火料理をする人にとって、スキレットのような重い調理器具をのせても焚き火台がしっかり支えられることが重要です。Tokyo Campの焚き火台は全体的に剛性が高く、そのうえ足となるパーツ①が地面に垂直ではなく外向きに開いているため安定しています。
試しにスキレット料理をしてみたところ、焚き火台の安定性や剛性感に不安を感じることはありませんでした。
薪をくべやすい
料理が終わったあと、スピットをおろせば薪を無造作にくべることができるので焚火時間をめいいっぱい楽しむことができます。薪をフレームに持たれかけるように置くと空気の通り道が生まれキャンプファイヤーのようなダイナミックな焚火を楽しむことができます。
揺らめく炎をぼんやり眺めながら大切な人と語り合う焚火シーンはキャンプで大切にしたいイベントですよね。薪をくべたり薪を組みなおしたり・・・炎を絶やさないように自分好みの「焚火」を作っていくためには薪を掴む火ばさみが必要です。も[…]
コスパが高い
出典:amazon
これだけ機能的な商品にも関わらず5,000円以下で買えてしまうのは驚きです。メインの焚き火台としてはもちろん、料理中も焚き火の炎を眺めていたい人にとっては観賞用のサブの焚き火台として手の届きやすい価格設定だと思います。梱包箱がおしゃれなので、焚き火好きの方に向けたプレゼントとしても喜ばれるギアだと思います。
あと片付け
焚き火台がしっかり冷めたことを確認したあと、フレームから天板を外して炭捨て場に持っていきましょう。天板が中央に向かってくぼんだ形状になっているため、炭がこぼれ落ちにくくなっています。汚れが気になる方は水洗いした後、しっかり水気をきってから収納袋に収納します。
使用後の天板は熱によって少なからず変形しているため、収納袋にうまく収納できない人もいると思います。使い方や使用年数にもよると思いますが、私はとくに苦労せず収納することができました。
注意すべき点
焚き火台を動かす時は崩れやすい
こちらの焚き火台はパーツ①とパーツ②を挿し込むだけの構造となっているため、持つ場所を間違えると簡単に崩れてしまいます。当然ですが火が着いた後は危険ですので焚き火台を移動させることはやめましょう。
ちょっと残念なところ
ここまで読んでいただいた方はTokyo Campの焚き火台は欠点のない商品と思われたかもしれません。ここからは実際に使ってみてちょっと残念に感じたところをご紹介いたします。
大きさの割に重い
当然ですが板は薄いほど軽くなりますがその分強度は低下します。焚き火台の天板は炭によって約1,000度の高温で熱せられるため、薄すぎると変形したり状況次第では穴があくことがあります。Tokyo Campの天板は厚さ約0.6mmと十分熱に耐えられる厚みが確保されているため熱によるダメージを受けにくく長く使えるものになっていますが、その分重くなっています。品質と重量のバランスをとった結果この仕様になったものと思われます。
〇〇〇〇〇のパチモンと思われる
どうしても似たような形のものが低価格で発売されたものは〇〇のパチモンと言われてしまいます。こちらの商品はピコグリルに構造こそ似ていますが、ユーザー目線できちんと考えられた似て非なるオリジナル商品だと思います。ハイブランドではありませんが、自分なりの判断基準を持ってギアを選択するのもキャンプの楽しみ方だと思います。
火から料理まで少し離れている
パーツ②の足が若干長いため、火から鍋までの距離が離れてしまい、料理をするときは火力不足になってしまいます。
Tokyo Campユーザーの多くが抱える悩みだったということもあり、ついに今年になって足の短いオプションパーツが発売されました。とてもありがたいことですが、むしろこちらを標準パーツにしていただけるとさらに満足感が高まるのではないでしょうか。
焚火料理を考えている人はこちらのオプションパーツを追加することでストレスを感じることなく満足できると思います。
難燃シート(焚き火シート)の準備が必要です
先ほどご説明したように、燃焼効率を高めるために天板にはいくつも穴があいているため、穴から灰や燃えカスが地面に落ちてしまいます。今回は地面が砂利のサイトだったので特に準備しませんでしたが、地面が芝生や土の場合は自然を守るために焚き火台の下に受け皿を設置するか、難燃材でできた焚き火シートを準備する必要があります。
スピットがずれやすく落ちやすい
こちらのスピットはパーツ②の上に置くだけなので、スピットがずれやすく火の中に落下する恐れがあります。特に料理に夢中になったときは細心の注意を図る必要があります。
BBQをしたい人はスピットではなく焼き網が欲しくなります。そんなときはダイソーのスタンド付き焼き網がシンデレラフィットします。メスティンも焼き網の上に問題なく載せることができます。
(2022.3.6追記)
ダイソーのスタンド付き焼き網のスタンドを立てれば焼き鳥の炭火焼きが楽しめます。お子さんと一緒に焼き鳥屋さん気分が楽しめます。
風による影響を受けやすい
風を遮る風防がいっさいありません。着火後は火が消えることはありませんが、火つけの際は注意が必要です。気になる方は別途風防を準備することをおすすめします。
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焚き火シートを4つ折りにするとちょうど収納袋と同じ大きさになります。
パンパンにはなりますが、厚みがほとんどないのでなんとかマジックテープで固定して収納することができました。焚き火台と焚き火シートはセットで使用するため、一つの袋に収納できると忘れものの心配がないので安心です。
Tokyo Camp「焚き火台」のまとめ
いかがでしたでしょうか。Tokyo Campの焚き火台はコンパクトに収納できる一方、使うときはしっかり焚火料理ができる理想的な焚き火台と言えます。Amazon焚火台部門で三冠を受賞しているのも納得する高品質な焚き火台です。Tokyo Campの焚き火台はソロはもちろんファミリーキャンプまで、メインの焚き火台としてはもちろん観賞用のサブの焚き火台としても活躍できる優れものです。焚き火台選びに迷っている人やそろそろ買い替えを検討している人は是非チェックしてみてください。
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