今回ご紹介する商品は、シュラフの3大メーカーと言われるナンガ、モンベル、イスカに割って入る可能性のあるBROOKLYN OUTDOOR COMPANY(BOC ブルックリンアウトドアカンパニー)のシュラフです。
ふんわり度は高級シュラフと同じ800FP、ダウンの量は最大1,350gと冬キャンプに対応したダウンシュラフも用意されています。しかもお値段は大手メーカーと比べて破格の値段。
個人的に注目度の高いBOCからつい先日発売されたばかりの高品質低価格のダウンシュラフをさっそくチェックしていきます。
BROOKLYN OUTDOOR COMPANYとは?
2016年にアメリカNY州のブルックリンで誕生したアウトドアブランド。
スタイリッシュで印象的なロゴとクールでシックなモノトーンのカラーリングで統一されたギアが特徴です。
日本ではあまり馴染みが少ないブランドですが、amazonで評判が高い2wayコットをはじめ、美しいデザインが表現された高品質で低価格のキャンプギアを展開しているアウトドアブランドです。
The Catskills Sleeping Bagとは?
The Catskills Sleeping Bagはシュラフの新作コレクションです。
🔵 9グレード展開で冬用シュラフもあり
🔵 表地に20Dの撥水ナイロンを採用
🔵 保温性の高いボックスキルト構造
🔵 とにかくおしゃれなカラーリング
🔵 有名ブランドの約半額のお値段
800FPの高品質グースダウン
FP(フィルパワー)とはダウンの「ふんわり度」を表す単位です。数値が高いほど同一重量で高い体積があるため保温力が高くなります。しかしその分お値段は高くなります。
グースダウンとはガチョウの羽毛です。大きなダウンボールが採取できるため、軽量でボリュームが出る特徴があります。ガチョウは草食動物のため低価格ダウンの口コミで見かける獣臭が少ないのが特徴です。
コチラの商品に使われているダウンは800FPのグースダウンなので、暖かさと軽さと価格のバランスが優れたダウンと言えます。
9グレード展開
200gから1,350gまで150g刻み(200gは別)で全部で9グレード展開されています。
(*発売当初は300g~1,050gまでの6グレード展開でしたが、9グレードまで拡大されました。)
特に冬キャンプで使える750g、900g、1,050g、真冬でも使える1,200g、1,350gまで揃っているのが嬉しいですね。とにかく冬キャンプで寒い思いをしたくない人はワンランク上のシュラフを選択することができます。
冬キャンプを始めようと考えている方は是非チェックしましょう。
表地に20Dの撥水ナイロンを採用
D(デニール)とは繊維の太さや重さを表す単位です。繊維の種類にもよりますが、一般的には値が大きくなればなるほど繊維が太くなり耐久性が増します。しかし一方で重くなります。
こちらのシュラフの表地には20Dの撥水ナイロンが使用されているため、重量を抑えつつ高い強度を保ちながら、なおかつダウンの天敵である結露対策がしっかり施された生地で縫製されています。
ストレッチ縫製とボックスキルト構造を採用
隔壁と呼ばれるしきいで分けられているため、ダウンの片寄りを防ぎつつコールドスポットが発生しずらい構造になっています。この構造はダウンの保温性能を活かすために最も効率的な構造と言われています。
ストレッチ縫製によって伸縮による快適性と保温性能を高レベルで実現する工夫が施されています。
シックでモノトーンな配色
9グレードすべてがシックでモノトーンな配色となっています。当然ですが寝袋は品質ありきのギアですが、見た目もいいに越したことはありません。
ワンポールテントやパップテントで入口を開放している場合、意外と外から室内が見えるので、ギアと調和のとれた寝袋が欲しいと考える人も増えているのではないでしょうか。
財布にやさしいお値段
冬用シュラフが欲しくてもとても高価でなかなか踏ん切りがつかないですよね。こちらの商品は冬キャンプに使えるシュラフが2万円台から購入することができます。
有名アウトドアブランドの高級ダウンシュラフと同等品質のものが2万円台で手に入るとなると、これから冬キャンプに挑戦しようと思っている人にはとても魅力的な商品です。
🔵 200g…¥14,980
🔵 300g…¥17,980
🔵 450g…¥20,980
🔵 600g…¥24,980
🔵 750g…¥28,980
🔵 900g…¥33,980
🔵 1,050g…¥38,980
🔵 1,200g…¥43,980
🔵 1,350g…¥48,980
比較してみた
冬キャンプで使用することを想定して、ダウン量800g程度の商品を比較してみました。
比較するシュラフは、特に人気の高いナンガ、モンベル、ハイランダーの3社です。
ナンガはお求め安くて人気の高い山渓コラボ商品としています。
ハイランダーのダウンシュラフは他のものと比べて若干性能は落ちますが、低価格シュラフとして即日完売するほど人気商品なのであえていれてみました。
BOC | NANGA×山渓 | monbell | ハイランダー | |
The Catskills Sleeping Bag 800FP/750g | AURORA 750DX | シームレスダウンハガー800#0 | ダウンシュラフ800 | |
FP | 800FP | 760FP | 800FP | 650FP |
ダウン | グース750 g | スパニッシュダックダウン750 g | EXダウン | グレーダックダウン640 g、フェザー160 g |
表地 | 20 D | 40 D | 10 D | 20 D |
快適温度 | -8 ℃ | -8 ℃ | -6 ℃ | – |
下限温度 | -19 ℃ | -16 ℃ | -13 ℃ | -5 ℃ |
限界温度 | -23℃ | – | – | – |
収納サイズ | φ20×32 cm | φ22×32 cm | φ18×36 cm | φ20×36 cm |
重量 | 1,200 g | 1,400 g | 1,027 g | 1,220 g |
値段 | 28,980 円 | 44,800 円 | 56,650 円 | 23,980 円 |
その他 | ボックスキルト構造 | ボックスキルト構造 | スパイダーバッフルシステム | ボックスキルト構造 |
冬用シュラフで最も重要な項目は「快適温度」です。
快適温度とは一般的に「快適に眠れる目安となる温度」です。寒さの感じ方は個人差があるので各メーカーごとに独自の定義が書かれていることがあります。
BOCでは、「代謝の低い人が快適に睡眠できる温度 ※表記より実際は+3~5℃でお考え下さい。」と書かれています。
このためスペック表を横並びで評価することは難しいですが、一般的に言われる表記温度に対して+5℃を目安に考えても他メーカーに対して引けを取らない高性能なダウンシュラフであることがわかります。
もし750gでは寒さに不安を感じる場合はもう一ランク上の900gを選択するといいと思います。
シュラフは収納時のサイズや重さも重要です。
BOCのシュラフは最軽量ではありませんがこれだけたっぷりダウンが入っていて1,200gであれば十分軽い部類に入ると思います。
高品質でコンパクトなダウンシュラフが2万円台で購入できるのはとっても魅力的です。
まとめ
今回の記事では、NY発のBROOKLYN OUTDOOR COMPANYから発売されたばかりのダウンシュラフを紹介いたしました。
有名アウトドアブランドに対して決して引けを取らないスペックでありながらも、冬用シュラフが2万円台で買える驚きの商品が発売されました。
冬用シュラフは高嶺の花というイメージを覆す存在になるかもしれません。
高性能で見た目も美しい商品を提供しているBROOKLYN OUTDOOR COMPANYは今後ますます注目されること間違いなしのアウトドアブランドです。