揺らめく炎をぼんやり眺めながら大切な人と語り合う焚火シーンはキャンプで大切にしたいイベントですよね。
薪をくべたり薪を組みなおしたり・・・炎を絶やさないように自分好みの「焚火」を作っていくためには薪を掴む火ばさみが必要です。
もし普段と違う「男前火ばさみ」があったら焚火も会話もよりいっそう豊かに膨らむに違いありません。
突然ですがここで質問です。みなさんはどの火ばさみを使用していますか?
①、②と答えた方はぜひこちらの記事を最後まで読んでください♪
③と答えた方はさっそく作り始めましょう♪
今回は③のような男前の火ばさみをわずか550円で作る方法をご紹介したいと思います。DIY初心者の方でもこういった小物ギアをきっかけに挑戦してみるのもいいかもしれません。
「男前火ばさみ」のスペックをご紹介
仕上がりのイメージを持っていただくため、まず最初に「男前火ばさみ」のスペックを紹介します。
大きさ | 30cm×6.5cm |
重さ | 133g |
準備するもの
◆「火ばさみ」を作るために必要なもの
- 練炭ばさみ(268円) ←ホームセンター(スーパービバホーム、カインズホームは確認済)やAmazonで購入できます。
- ヤスリハンドル(278円) ←ホームセンターで購入。
- ハンドソー(練炭ばさみを切断するため) ←100均でも手に入ります
- VINTAGE WAX
- 黒錆加工に必要なもの(後ほど詳しく説明します)
どこの売り場に置いてあるの?
DIYやホームセンターに慣れていない人は商品がどこの売り場にあるのかわからないと思います。
わからなければ店員さんに聞くのがいいと思いますが、コロナ禍の中できる限り人と接触を避けたい方もいると思います。
そんな方に、それぞれどこの売り場に置いてあるかご紹介します。
1.練炭ばさみ
スーパービバホームの場合、園芸用品のスコップや鍬などが売っている売り場に置いてありました。
HPで商品検索をしたところ、しっかりヒットしました。
出典:ビバホーム
2.ヤスリハンドル
スーパービバホームの場合、紙ヤスリや棒ヤスリの売り場に置いてありました。
「男前火ばさみ」にする前の「火ばさみ」のつくり方
それではさっそく「火ばさみ」のつくり方をオリジナル画像を交えて丁寧にご紹介していきます。
1.練炭ばさみをカットする位置を決めます
ヤスリハンドルの穴の深さを測ります。綿棒を穴に挿し込み突き当たったところにマーキングします。
マーキングした綿棒を使って練炭ばさみをカットする位置を決定します。
2.練炭ばさみをカットします
練炭ばさみが動かないようにしっかり固定し、先ほどマーキングした位置をハンドソーでカットします。刃が滑ってなかなか入らないときは少しづつ刃を動かして粘り強く作業を行ってください。くれぐれも手を切らないよう十分注意してください。
使用するハンドソーによりますが、今回は10分程度でカットすることができました。
3.仮組します
ここで一旦仮組を行います。
ヤスリハンドルにカットした練炭ばさみを挿し込みましたが、ヤスリハンドルの先端に付けられた金属のカラーがつっかえて入っていきません。カラーの穴が若干小さいようです。
一旦ヤスリハンドルから金属のカラーを外して、先にカラーのみ練炭ばさみに挿し込みます。
このときハンマーで軽く叩くとすんなり挿し込むことができました。
続いて木製のハンドルを挿し込みます。ハンドルは練炭ばさみに対してガタガタしすぎず、きつすぎずちょうどいい力加減で挿し込むことができました。
これで仮組は終了です。このままでももちろん火ばさみとして使用することができます。
「男前火ばさみ」にアレンジ
1.ハンドルをアンティーク風に仕上げます
ウォルナット色でアンティーク風に仕上げてみました。色付けには、ビンテージ加工でお馴染みの「VINTAGE WAX」を使用しています。こちらは少量をウエスにつけて塗り込むタイプのWAXでとても伸びがよく塗りやすいものとなっています。色味が落ち着いていて木目も強調されるので愛用しています。一つ持っているとあらゆる木製家具に使えるためおすすめの商品です。
2.黒錆加工で男らしく仕上げます
夜の焚火シーンに使うギアとしては落ち着いた色の方が似合うと思います。
色付けする一般的な方法として以下のような手段があります。
- 耐熱塗料で塗装
- 油焼き
- 黒錆加工
今回は火ばさみの用途を考えて、あまり完璧な仕上がりは求めず、むしろお金をかけずに安全に作業できる方法として③黒錆加工を選択しました。今回使用した練炭ばさみの材質はおそらく「スチールメッキ」ですので黒錆加工ができます。
黒錆加工と言ってもいくつかやり方がありますが、今回は「紅茶を使った黒錆加工」を行ってみました。
準備するもの
- 練炭ばさみがはいる容器(今回はキッチン用具の「バット」を使用)
- ティーバッグ2個
- お酢 適量(今回は100ml使用)
- お水(練炭ばさみが浸る量)
- お鍋(紅茶を煮立たせる用)
洗浄
黒錆の付着にできるだけムラが生じないように練炭ばさみをしっかり洗浄します。今回は食器洗い洗剤で洗浄しましたが、シリコンオフを持っている方はそちらを使用するとなおいいと思います。火ばさみとして使うことを考えると多少ムラが生じてもあまり気にする必要はありません。
紅茶を煮立たせる
お水とティーバッグをなべに入れて紅茶の色がしっかり出るまで煮立たせます。
漬け置き
練炭ばさみを入れた容器に、さきほど沸騰させた紅茶を入れます。その後お酢を注ぎます。あとはこの状態でほったらかすだけです。
途中経過
画像が小さくてわかりづらいかもしれませんが、漬け置き時間が長ければ長いほど、ムラが少なくなり黒々とした色に変化していきます。
紅茶の濃度によるため、経過時間はあくまで目安としてください。色味を確認しながら判断するようにしてください。
完成
こちらは練炭ばさみを取り出した後しっかり水分をふき取った写真です。
最終的にはグレーっぽい色になりました。黒錆加工前と比べると明らかに質感がアップしていますね。多少の色ムラはありますが、これが味のある雰囲気を表現しているように見えます。紅茶に浸してほったらかしただけですが大満足の仕上がりです。
「男前火ばさみ」の組み立て
先ほど仮組した通りに組み立てたら見事完成です!
自分で作ったキャンプギアはなんとも言い難い達成感と愛着が湧きます!
「男前火ばさみ」を実際に使ってみた
実際に薪を掴んでみました。薪をしっかり掴めるように先端が内側に入り込んでいるため、細い薪から太い薪までしっかり掴むことができます。
薪に限らず炭でもおそらく問題なく使用できると思います。
グリップ部に木製パーツを使用しているため、グリップを握った感触はとても手に馴染みやすく、さらに掴む操作中に手のひらが痛くなることはありません。
今回は薪に対する使用感を確認しましたが、次回は燃え滾った炭に対して検証してみたいと思います。
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「男前火ばさみ」のまとめ
いかがでしたでしょうか。
大好きな焚火シーンをさらに充実させたいと思い「男前火ばさみ」を作ってみました。
特に難しい作業はないので、キャンプギアを作ってみたいと思っている人にとって挑戦しやすい一品だと思います。
自分で作ったキャンプギアには必ず会話が生まれます。ぜひこれからのキャンプシーズンに向けて準備を始めましょう♪