100均でコーヒーミルが買えると話題の火付け役となったダイソーコーヒーミル。
後を追うようにしてキャンドゥコーヒーミルが発売されるようになりました。
どちらも550円の激安価格で買えるコーヒーミルですが、どうせ買うなら満足度の高いほうを選びたいですよね。
そこで、今回はダイソーコーヒーミルとキャンドゥコーヒーミルを実際に購入し、性能面での比較を中心に7つの視点で比較検証を行ってみました。
100均のコーヒーミルに興味があるけどどっちを買えばいいのか悩んでいる方は是非最後までご覧ください。
スペック比較
ダイソー(DAISO) | キャンドゥ(Can★Do) | |
品名 | 手挽きコーヒーミル | 手回しコーヒーミル |
品番 | 4549892360060 | UC5-CM155 |
材質 | 本体のハンドル、固定ねじ、ねじ止め、ばね:ステンレス鋼 回転軸:アルミニウム 粉受け:ガラス 外臼、内臼:セラミック | ダイヤル:ABS樹脂 ハンドル:鉄、ABS樹脂 ねじ部:ABS樹脂 蓋:ABS樹脂(黒)、AS樹脂(透明) 本体:ABS樹脂、ステンレス鋼、セラミック カップ:AS樹脂 |
サイズ | 直径7.5×高さ16.0cm | 直径6.0cm×高さ15.3cm(実測値) |
重量 | 400g | 256g(実測値) |
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100均コーヒーミル対決の比較検証
①大きさ/重さ
まずは大きさを比較してみました。
スペック表に数値が書かれていますが、数値だけではうまく伝わらないので缶コーヒーを並べてみました。
(大)ダイソー > キャンドゥ > 缶コーヒー(小) という関係になります。
続いて重さを比較してみました。
(重)ダイソー/401g > キャンドゥ/256g > 缶コーヒー/212g(軽)
ダイソーのミルは粉受け部がガラスでできているため持った時にズッシリ重さを感じます。
これに対してキャンドゥのミルはステンレスと樹脂でできているため缶コーヒーと同等の重さに感じられます。
どちらも手元で操作する商品のため、小さくて軽い方が使いやすいといえます。
以上より、大きさ重さともに「キャンドゥ」に軍配が上がりました。
②挽きやすさ(持ちやすさ、ハンドルレバーの長さ)
片手で持ちながら挽くことが想定されるため、片手で持ちやすいか、そしてもう片方の手でレバーを回転させやすいかという観点で挽きやすさを評価してみました。
まずは持ちやすさを比較してみました。
ダイソーのミルは他のものと比べて径が太いので、手の小さい女性やお子さんだと少し握りづらく感じるかもしれません。
これに対してキャンドゥのミルは缶コーヒーと同じくらいの太さのため、お子さんでもしっかり握ることができます。
続いてコーヒー豆を挽くときに行うハンドルレバーの回しやすさについて比較してみました。
ダイソーのミルはハンドルレバーが短いため、回転操作中に手が本体にぶつかることがあります。
これに対してキャンドゥのミルはハンドルレバーが長いため、回転操作中に手が本体にぶつかることはほとんどありません。
以上より、挽きやすさについては「キャンドゥ」に軍配が上がりました。
③豆を挽く速さ(ギヤ比)
実際にコーヒー1杯分の豆を挽いてみて、挽き終わるまでにかかる時間を測定してみました。
- ダイソー:3分17秒
- キャンドゥ:58秒
ダイソーのミルはキャンドゥのミルと比べて挽き終わるまでに3.4倍の時間がかかりました。
ダイソーのミルはハンドルレバーを回してもなかなか粉が落ちてきませんが、キャンドゥのミルはガリガリ音を立てながらどんどん砕かれていくのが感じられます。
なぜこんなにも時間の差が生じたのでしょうか。
ダイソーのミルはハンドルレバーを10回転させると臼が3回転するのに対して、キャンドゥのミルはハンドルレバーを10回転させると臼も10回転します。
ギヤ比でお話しすると
- ダイソー 3.3:1 ←自転車の1速のイメージです。
- キャンドゥ 1:1 ←自転車の3速のイメージです。
となり、キャンドゥの方が3.3倍速く挽けることになります。これは先ほどお伝えした時間差(3.4倍)とほぼ一致しました。
以上より、豆を挽く速さについては「キャンドゥ」に軍配が上がりました。
ギヤ比が高い(キャンドゥ)・・・短時間で挽ける。でもハンドル操作は重い。
ギヤ比が低い(ダイソー)・・・挽くのに時間がかかる。でもハンドル操作は軽い。
④一度に挽ける豆の量
コーヒー2杯分の豆をそれぞれ投入口に入れてみました。
ダイソーのミルはすれすれいっぱいになりましたが、キャンドゥのミルはまだ余裕があります。
以上より、一度に挽ける豆の量については「キャンドゥ」に軍配が上がりました。
⑤粒度調整のしやすさ
ダイソーのミルはダイヤルを回すと5段階の粒度調整が可能です。
一方、キャンドゥのミルはダイヤルを回転させ自分が止めた位置によって粒度が決まります。つまり、慣れていないと自分好みの粒度に設定するのが難しいといえます。
このため、粒度調整のしやすさ、つまり、自分好みの粒度に設定しやすいという点については「ダイソー」に軍配が上がります。
⑥手入れのしやすさ
分解のしやすさと洗いやすさという観点で評価してみました。
洗う部分は主に臼の部分と粉受け部になります。どちらも分解のしやすさに大差はなく、臼の部分の洗いやすさもそれほど差はありません。
このため、手入れのしやすさについては「引き分け」といたします。
⑦耐久性
コーヒーミルの心臓部ともいえる臼について評価してみました。
先ほどお伝えした通りキャンドゥのミルは粒度調整ダイヤルを止めた位置によって粒度が決まります。
つまり、粒度調整ダイヤルをめいいっぱい締めると外臼と内臼が噛み合わさった状態になります。
この状態で無理やりハンドルレバーを回転させてしまった場合、臼が削れたり歯が割れたりする可能性があります。
一方、ダイソーのミルの場合は粒度調整ダイヤルが決められた位置でしか止められないため、このような心配はありません。
気を付ければ防げるとは思いますが、万が一のことを想定して耐久性については「ダイソー」に軍配があがりました。
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ここまでのまとめ
今回行った7つの視点による検証結果を一覧表にまとめてみました。
①大きさ/重さ | ②挽きやすさ | ③豆を挽く速さ | ④一度に挽ける豆の量 | ⑤粒度調整のしやすさ | ⑥手入れのしやすさ | ⑦耐久性 | |
ダイソー | × | × | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
キャンドゥ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | △ |
全体的に〇が多いキャンドゥのコーヒーミルの方が性能が高く満足度が高い商品という印象を受けます。
大人が使用する場合は短時間で挽くことができるキャンドゥのコーヒーミル、低学年のお子様にも手伝って欲しい場合はハンドル操作が軽いダイソーのコーヒーミルがおすすめです。
まとめ
今回はダイソーコーヒーミルとキャンドゥコーヒーミルを7つの視点で徹底的に比較検証を行いました。どっちを買えばいいか迷っている方にたいしてこちらの記事が参考になれば幸いです。
最近はちょくちょく在庫を見掛けるようになったので、運よく出会った方を購入し、思う存分コーヒータイムを満喫してみてはいかがでしょうか。
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