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キャンプで必要なランタンの明るさは何ルーメン?実際に比較検証してみました

キャンプシーンではいくつものランタンを使用するケースがあります。サイト全体を照らすメインランタン、テーブルに置いて手元を照らすランタン、テントの中で就寝用として使用するランタン。

メインランタンはできるだけ明るく、就寝用のランタンは最低限の明るさといったように、それぞれの用途に適した明るさのランタンを選ぶことが必要になります。

ランタンの明るさはルーメンという単位で表示されますが、メインランタンとして何ルーメン、就寝用ランタンとして何ルーメン必要なのかを把握している人はほとんどいないと思います。なぜなら、明るさを数値で言われてもそれがいったいどの程度の明るさなのかを想像することはなかなか難しいからだと思います。

そこで、明るさを示す数値/ルーメンが異なるランタンをいくつか用意することで、明るさのイメージを持っていただけるように比較検証したいと思います。

各種ライト、ランタンのスペック比較

⚫️比較対照製品
 ①コールマン286A
 ②BRISE(コスパの高いLEDライト)
 ③ジェントスEX-777XP
 ④WAQ

⚫️スペック比較

①コールマン286A②BRISIE③ジェントスEX-777XP④WAQ
明るさ1,800ルーメン以上

(※こちらのみガソリンランタンとなります)

126ルーメン280ルーメン1,000ルーメン
重量1400g98g802g233g

各種ライト、ランタンの特徴

コールマン286A:1,800ルーメン以上

言わずと知れた老舗アウトドアメーカー/コールマンのヒット商品。ランタンと言えばコールマンの286A。

燃料はガソリンのため、LEDと違って音や匂いといった五感で楽しむランタンになります。

シングルマウントですが約1,800ルーメンと非常に明るいです。

古き良き道具を好む人は数十年使えるランタンになります。

私の大好きなランタンのひとつです。


BRISE(コスパの高いLEDライト):126ルーメン

こちらはAmazonでよく出てくる2個で1,000円のランタンです。

安いからといってあなどってはいけません。

吊り下げフックや取り付け用マグネットがついていて明るさも十分。

用途によって大活躍します。充電式でないのが残念なポイントです

ジェントスEX-777XP:280ルーメン

キャンプを始めた頃、当時のLEDランタンと言えばこれでした。

暖色系が少ないなか、色合いと明るさのバランスがとれた商品のため、今でも人気の高いランタンです。

こちらも吊り下げ用フックがついてるため、様々な用途で使えます。

充電式ではなく単1電池を3本使うため重さや電池交換といった面で少し使いづらいかもしれません。

WAQ:1,000ルーメン

最新のLEDランタンという印象です。注目すべきは日本製

明るさ1,000ルーメン、色は3種類、調光機能付き、充電式、スマホ充電可、吊り下げフック、スタンド機能付き。これだけ機能満載で非常にコンパクト。

高価なものですがアマゾンプライムデーのタイミングで30%オフで購入できました。


比較検証結果

≪撮影条件≫カメラの自動露出補正機能を使うと、暗いものを明るく表現するための補正が入ります。このためまず初めにコールマン286Aを使って実際の明るさをある程度揃えたうえで、残りの3種類を含むすべての露出を固定して撮影しています。

コールマン286A:1,800ルーメン以上

マントルの周りが全周ガラスで覆われているため、真下を除いたすべての方向に光が拡散している様子がわかります。

明る過ぎず暗すぎず、サイト全体をとても雰囲気よく灯してくれるライトです。

※白い煙は焚火の煙です。

BRISE(コスパの高いLEDライト):126ルーメン

スペック上では126ルーメンのため、サイト全体を灯すには少し厳しい印象です。

吊り下げフックや取り付け用マグネットがついており、さらに調光式のため、このあたりの明るさのランタンはテント内の補助灯として適していると思います。

ジェントスEX-777XP:280ルーメン

スペック上では280ルーメンですが、こちらも先ほど同様サイト全体を灯すには少し明るさが足りないといった印象です。

このクラスの明るさの場合、例えば少し離れたクーラーボックスの上に置いて間接照明に使う使い方が適していると思います。

ちなみに、この写真は光を拡散するカバーが付いた状態となっています。カバーを取り外すことで電球がむき出しになるため、この状態であればもう少し明るい写真になったかもしれません。

WAQ:1,000ルーメン

さすが最新LEDライトといった感じです。正直この明るさには驚きました。

検証を行う前は、「いくら最新のLEDライトとは言え、ガソリンランタンには勝てないでしょ!」と思っていましたが、明るさだけであればこちらの方が断然明るいです。

これ1個あれば他のランタンはいらないといっても言い過ぎではないくらい明るいです。

一つ気になる点としては、先ほどのコールマン286Aと比較すると、タープからの照り返し、つまり上方向への光の拡散が少ないのがわかると思います。

こちらのライトはフックで吊り下げると光の照射方向が下向きになること、さらに指向性の高いLEDライトであることが理由と考えられます。

工夫次第ですが、例えばライトが上向きになるように固定し、光を一旦タープに反射させることができれば、すべての方向に対して広がりのある光を放てていたかもしれません。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の検証結果より、タープの下でサイト全体を照らす場合は1,000ルーメン程度あった方が快適で過ごしやすいということがわかりました。

テントの中や入り口などで使う場合は 100~200ルーメンあれば十分です。どちらかというと明るさよりも小さいものがおすすめです。

300~400ルーメンであれば、少し離れたところで置き照明として間接的に使うのがいいと思います。

最新LEDランタンの実力を目の当たりにしたことで、今はまだガソリンランタンが主流ですが、ガソリンランタンは一部の趣味として使う人を除いて、機能的に優れたLEDランタンに置き換わる日もそれほど遠くはないという印象を受けました。

これも時代の流れでしょうか。

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