みなさんLEDランタンの明かりの色に満足していますか?暖色をうたい文句にしているLEDランタンで「これって暖色?思ったより白っぽくない?」と思ったことはありませんか?もう少しオレンジ寄りの色だったらもっと温かみがあって雰囲気のいいワンランク上のサイトを演出してくれますよね。
おしゃれキャンパーご用達のゴールゼロやレッドレンザーのLEDランタンはグローブを被せてオレンジ色のアンバーにカスタムすることができますが、専用グローブがないLEDランタンでは自分でカスタムするしか方法はありません。
どうにかして今持っているLEDランタンをアンバー化できないか試行錯誤した結果、100均の素材を使ってWAQのLEDランタンをアンバー化することができました。
夜をムーディーに演出してくれるLEDランタンのアンバー化の手順をご紹介いたします。
アンバーとは・・・
・琥珀色と言われる黄色寄りのオレンジ色・JIS慣用色名は #B37D40 の色
引用:Wiki
アンバー化について参考にした素材
イメージを探る
ライトにフィルターが付いてるものとして、カメラの外付けストロボがあることを思い出しました。結婚式場でプロカメラマンが付けているのを見たことがある人もいると思います。
光の色を変えるという目的は同じなのでこちらをイメージして進めることにします。当然ですが、こちらの商品はストロボ専用商品のため取り付きません。
色味を探る
フィルターはどの程度の色味にすればいいのか、色味の目標値を決めるために参考にさせていただいたものがこちらです。ここまで完成度を高めることは難しいと思いますが、可能な限りスマートな仕上がりを目指していきます。
構想を練る
LEDランタンのアンバー化にチャレンジするにあたり、いくつかポイントになる項目についてあらかじめ構想を練ることにしました。
取り上げたポイントはこちらの2つです。
- フィルターの素材選び
- フィルターの固定方法
フィルターの素材選び
LEDランタンをアンバー化するためにはオレンジ色のフィルターが必要になります。身近なもので作りたかったので、100円ショップでフィルターになりそうなものをいくつかピックアップしました。
セロファン
まず初めに思い浮かんだものがセロファンです。ステンドグラスを製作するときに使ったことがある人もいると思います。よしこれだ!と思いセロファンを購入しましたが、以下の理由でこの案は断念することにしました。
- オレンジ色のセロファンがない
- 黄色と赤色を重ねても期待通りのオレンジ色にならない
- 素材がふにゃふにゃなしているため、ランタンに固定するには別途固定部材が必要
クリアファイル
次に候補に挙がったものはクリアファイルです。キャンドゥに透明オレンジ色のクリアファイルがありました。ちなみにダイソーではオレンジ色のクリアファイルは見つけられませんでした。セロファンと違って取り扱いは難しくなさそうなので今回こそこれだ!・・・
と思いましたが、透かして見るとなんか色が薄い・・・先ほど決めた目標値と比較するとかなり薄いです。アンバーにはもう少し濃いめの色がよさそうです。
まとめると以下の理由でこちらの案も断念しました。
- 色が薄く期待通りのアンバーにならない
- オレンジ色のクリアファイルは数が少なく、これ以上濃い色がない
ノートの表紙
ノートの表紙は中身を見せない素材でできていると思って見向きもしていませんでしたが、表紙が透明オレンジ色をしたプラスチック製のノートがキャンドゥに売ってました。ノートの表紙なのである程度厚みがあるためライトに取り付けやすそうなイメージです。
透かして見ると先ほどのクリアファイルと比べてオレンジ色が濃くて期待できそうです。目標値と比較すると若干黒さが足りない感じがしますが、フィルターに使用する素材はこちらで決まりです。表面は線状に凸凹した形状が付いています。もしかしたらこれで光の拡散効果が得られるかもしれません。
フィルターの固定方法
次にフィルターをLEDランタンに固定する方法について考えてみました。カメラの外付けストロボにフィルターを付けている人のアイデアを参考にしてみました。
- ゴムバンドで固定
- マジックテープで固定
- テープで固定
目立つものではないので細かいことを気にする必要はありませんが、一つあげるとしたら、いつ気が変わるかわからないのでできればオリジナルの状態にさっと戻せるようにしたいですよね。そこで今回はゴムバンドで固定する方法を採用することに決めました。
これで構想はおおよそ完成です。
準備するもの
- LEDランタン(※)
- 定規
- カッター、はさみ
- オレンジ色のフィルター
- 輪ゴム
(※)今回使用するランタンはWAQ LED LANTERNになります。アンバー化すると光量が落ちて暗く感じるため、できれば1,000ルーメン以上あるランタンがおすすめです。
形が似ているルーメナーやクレイモアにも応用できるネタだと思います。
WAQ LEDランタンのアンバー化の手順
それではさっそく作っていきましょう。
型取り
コピー用紙を使って型取りをします。フィルターをゴムバンドで固定するため両端は少し長めに設定しています。
仮組立てをして確認します。この先の仕上がりに期待が持てます。
フィルターをカット
型紙が動かないようにテープを使ってフィルターに貼り付けます。外形はカッターを使いますが、角のRはハサミを使ってカットすると綺麗に仕上がります。
両端の折り返す部分は後で折りやすくするためにカッターでスジ入れを行いました。
フィルターを折り曲げる
やってしまいました・・・こうならないようにスジ入れしたのに、片側はパツンと割れてしまいました。
こうなったらセロテープで固定します。手作りなのでこの辺は許容範囲内としましょう。100均商品の中から素材を選んでいるので仕方ないです。
フィルターが完成しました!
ゴムバンドで固定
LEDランタンにフィルターを被せたあと輪ゴムでぐるっと固定します。以上で完成です。
実際に使用してみた
近々キャンプに行く予定がないので、とりあえず空き地で使用してみました。WAQのLEDランタンは昼光色、昼白色、電球色の3種類の色に変えられるので、オリジナルとフィルターを付けた画像を比較してみました。
※LEDランタンの光量の設定は最大で統一しています。
※写真はすべて露出を固定して撮影しています。
フィルター効果がむちゃくちゃ得られているのがはっきりわかります。特にアンバーが強い電球色+フィルターの組み合わせはイメージ通りの色味に仕上がりました。アンバーを少し弱くしたいときは昼白色や昼光色に変えて調整することもできます。100均の素材を使ってこんなにもムーディーなライトに生まれ変わることができて大満足の仕上がりです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。専用のグローブがないLEDランタンでも100均の素材を使って簡単にアンバー化することができました。ランタンと焚き火の色に統一感が出ることで、温かくて雰囲気のいいワンランク上のサイトが手に入ります。特に秋冬キャンプには最高の演出をしてくれるのでみなさん試してみてはいかがでしょうか。