近頃100均で販売されているキャンプグッズはアウトドアブランドに勝るとも劣らないほどクオリティーが高いことで注目を集めています。なかでも最近発売されたばかりのダイソー「調光ランタンBIG」は機能はもちろん、見た目が特におしゃれで雰囲気のいいデザインに仕上がっているため人気商品となっています。
中でもボディは質感の高い金属調塗装が施されており、まるで実際の金属のような印象に仕上がっていますが、自分好みに塗り替えたい人、アンティークギアっぽくカスタムしたいと考える人も中にはいると思います。
そこで、今回はダイソー「調光ランタンBIG」を実際に分解したあと塗装してみました。見違えるほど高級感が漂い雰囲気のある質感に仕上がったのでぜひみなさまにその方法についてわかりやすく丁寧にご紹介したいと思います。
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分解方法をご紹介
いちいち分解しなくても塗装することは可能ですが、パーツ毎に分解してから塗装したほうが塗り残りやはみ出しが発生せずきれいに仕上げることができます。
こちらのランタンは最大ビスを3本外すだけで簡単に分解できるため、初心者の方にも作業しやすい素材だと思います。
1.てっぺんについているキャップを外す
一見どこにもビスが見当たらないためどうやって分解すればいいか迷うかもしれません。てっぺんについてるキャップを外すと隠れていたビスが現れてきます。
2.ビスを1本外してベンチレーターを取り外す
3.ベンチレーターから持ち手を外す
4.グローブを取り外す
5.グローブを分解する
メッシュ状の黒い部品とグローブは穴とダボではまっているため簡単に取り外すことができます。
6.電池蓋を外す
7.ビスを2本外す(2021.6.14更新 ここはばらす必要ありませんでした。)
以上で終了になります。
男前塗装のご紹介(2021.6.14更新)
コールマン赤ランタン風、コールマンシーズンズランタンベージュ風、錆加工などが候補にあがりました。最終的には男前塗装でアンティークっぽく仕上げたいという気持ちが強くなり「凸凹したアンティーク塗装」に決めました。
準備するもの
- ターナーアイアンペイント マルチプライマー(左)
- ターナーアイアンペイント アンティークゴールド(中央)
- ターナーアイアンペイント アイアンブラック(右)
- お皿 ←適当なお皿(100均)
- 筆 ←絵の具用の筆(100均)
- スポンジ ←食器洗い用スポンジ(100均)
- マスキングテープ ←100均でも売ってます
木製から塩ビパイプまで、アイデア次第であらゆるものをアイアン風にリメイクできる楽しさあふれる塗料です。初期投資は必要になりますが決して買っておいて損はない塗料です。
火起こしが楽チンでとにかくコスパが高い空気入れですが、最近の100均ではこれを火起こし用として正式に売っています。我が家ではこの空気入れを「シュコシュコ」と呼んでいますが、機能のポテンシャルの高さに反してキャンプギアとしての見た目は[…]
マスキング作業
電源のダイヤル部分は塗装したくなかったので、ダイヤル部分とボディの間にマスキングテープを挿し込みながらテープでダイヤルを覆います。
マルチプライマーを塗ります
今回塗装するものは、キャップ、ベンチレーター、グローブ(メッシュ状の黒い部品2個)、ボディ、底パーツ、ハンドルになります。
透明色のためあまり細かいことは気にせず筆で塗っていきましょう。筆で塗った跡が残っても気にすることはありません。
注意点としては、塗り残しがないように全体的にまんべんなく塗ることです。厚塗りを避けて薄塗りするようにしましょう。
このように穴が埋まってしまった場合はつまようじでほじくって除去しましょう。
乾燥①(約1時間)
約1時間、しっかり乾燥させましょう。
アイアンペイントを塗ります(1回塗り)
塗料をお皿に適量注いだあと、スポンジに塗料を少量染み込ませてポンポン叩くようにして全体を塗っていきます。のばし広げるように塗るというよりは、塗料を叩きつけることで、よりアンティークっぽい仕上がりが強調されます。
スポンジだと塗料が入らない細かい箇所は筆を使って仕上げていきます。
金属のハンドルやベンチレーターなども同様に塗っていきます。
1回塗った後はこんな感じになります。ベンチレーターやボディはもともと光沢感の強い塗装がされていたため、一回塗っただけではうっすら下地色が見えているのがわかります。
アイアンペイントを塗ります(2回塗り)
下地色を目立たなくするため、また、塗装に厚みを持たせて質感を高めるために2回塗りします。
写真のようにあえて部分的に厚塗りしたり、表面の凸凹を強調させて塗るとより本物の金属のような仕上がりに近づきます。
乾燥②(約1時間)
再び約1時間、しっかり乾燥させます。
組立
分解したときを思い出しながら・・・というより、分解写真を逆の順序で追っていきながら組み立てていきます。
完成!
左が塗装前で右が塗装後の写真になります。
どうですか?少し手を加えるだけで、表面の凹凸感やマットな質感でとても重厚感のある姿に生まれ変わりました。これ100均のランタンに見えないですよね。比較すると明らかな違いがおわかりいただけると思います。優等生なランタンから男前ランタンに変身した印象を受けます。
錆塗装のご紹介(2021.6.20更新)
このままでももちろん大満足でしたが、さらに金属感をリアルに表現したい気持ちが高まってきたので今回は「錆加工」に挑戦しました。「錆加工」といっても本格的なものではなく、茶色の塗料で錆っぽくアレンジしたものになります。作業自体はスポンジでポンポン叩いていくだけなのでとても簡単です。
いかがでしょうか。実際の錆を思い浮かべて、角張った縁や手で触りやすいところに色を入れてみました。控えめにしましたが十分錆びた感じが表現されていますよね。
今回使用した塗料は「DAISO アンティークメディウム」です。さらに本格的な錆を表現したい方は黒を混ぜて調色するなど工夫をするといいと思います。
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ダイソー「調光ランタンBIG」の男前塗装のまとめ
いかがでしたでしょうか。ちょっとしたカスタムを行うと満足感と愛着感が強くなり、次回キャンプに行く楽しみがまたひとつ増えます。今回のように比較的簡単な作業で雰囲気をガラッと変えられるランタンは、カスタムしたことのない初心者の方にとって最適なカスタム素材になると思います。きっと男前塗装は病みつきになることでしょう。ぜひトライしてみてください!