焼く・茹でる・煮る・揚げる、これさえあればいろいろな料理が楽しめるマルチグリドルパンがSNSを中心に大きな話題となっています。
本家と噂されるものからお手頃価格のものまで様々な商品が販売されています。
2022年12月、もはやコスパ最強アウトドアブランドとして定着しつつあるフィールドアからラウンドグリドルパンが登場しました。
1stロットの価格は2,970円と大変魅力的なお値段。安心の日本ブランドから満を持して登場した激安ラウンドグリドルパンについてレビューいたします。
(※2ndロットより価格は3,850円に改定されました。)
ラウンドグリドルパンのスペック紹介
まず初めにスペックをご紹介します。
サイズ | 直径33cm×高さ4.2cm |
重量 | 650g |
材質 | アルミニウム合金 |
付属品 | シリコンハンドル、収納バッグ |
価格 | 3,850円(2ndロットより) |
新色登場(2023.8.7更新)
直径33cmのサイズのみ、新色の白が登場しました。
ラウンドグリドルパンの7つの特徴
ラウンドグリドルパンの7つの特徴をご紹介します。
シーズニングが不要
ひと昔前までキャンプ用調理器具と言えばダッチオーブンやスキレットといった鉄製のものが多く、少しでもメンテナンスを楽にするためにシーズニングという作業が必要でした。
しかしこのラウンドグリドルパンは錆に強いアルミニウム合金製のため面倒なシーズニング作業がいりません。もちろん洗剤で洗っても問題ありません。
人体に安心な素材を使用
表面には錆やキズに強く、耐摩耗性に優れたイノーブルコーティングと呼ばれる特殊コーティングが施されており、食材がくっつきにくい仕様になっています。
このイノーブルコーティングにはもう一つの特徴があります。それは、がんの発生や免疫力低下などを引き起こす可能性がある有機フッ素化合物:PFOA(Perfluorooctanoic acid)が含まれていないことです。
食材を通して口に含まれるもののため、安心安全な素材を選ぶことはとても大切です。
とにかく軽い!でも十分な厚み
商品を受け取った時、箱の大きさに対してあまりにも軽いので不安を感じました。アルミニウム合金なので重くないことはわかっていましたが、指一本で持てるほどの軽さには正直驚きました。
こんなに軽いのでぺらぺらな板だったらどうしようと不安でしたが、実際測ってみると3.5mmと十分な厚みがあったのでいい意味で期待を裏切られました。
人気の高いJHQのマルチグリドルは厚み4.0mmなのでそれより若干薄いですが、それほど気になる差ではないのかなと思います。
アルミニウム合金を使用しているため熱伝導率が高く中心から縁まで素早く均一に熱を伝えることができます。
直火もOK!だからこそキャンプで大活躍
コチラの商品はガスやIHはもちろん、直火にも対応した調理器具になります。直火対応の調理器具というのがキャンプシーンで人気となっている理由の一つだと思います。
もちろんキャンプシーンに限らず普段使いの調理器具として使い倒したいですね。
五徳の安定感がグッド
裏面には直径18cmの平面があるため、五徳に置いた時の安定感は高そうです。
充実した付属品
こちらの商品は、収納バッグとシリコンハンドルが付属しています。
先ほど紹介した通り、熱伝導率が高い素材を使用しているため料理中は持ち手が高温になります。
持ち手のカバーが付属してない商品もあり、別途おしゃれな木製グリップなどを購入してカスタムを楽しんでらっしゃる方もいますが、そこまでの必要性を感じない方には初めからシリコン製のハンドルが同梱されているのはポイントが高いですね。
調理した後、持ち手を掴んでそのままテーブルや食卓に運ぶこともできるので、余計な洗い物が増えなくて済みます。
付属の収納袋には持ち手がついているためどこでも気軽に持ち運ぶことが可能です。
シリコンハンドルの仕様変更(2023.8.7更新)
出典:FIELDOOR
シリコンハンドルの色が赤からベージュへ変更になりました。在庫がなくなり次第順次切り替えのようです。確かにベージュの方が見た目がいい印象ですね。
木製ハンドルを好む人は純正ハンドルが準備されているのでこちらをお求めください。
何と言ってもコスパ最高!
これほど優秀な調理器具がなんと3,850円の衝撃価格になってます。
もっと安い商品もありますが、確かな品質と信頼がおけるフィールドアの商品でこの値段のマルチグリドルは注目せずにはいられません。
実際に使ってみた
実際に使ってみたのでレビューします。
IWATANIマーベラスで使ってみた
IWATANIマーベラスを使用している人も多いと思うので、風防への干渉について確認してみました。
風防に突き当たった状態でちょうど炎の中心とラウンドグリドルパンの中心がピッタリ合う感じで置くことができました。風防に熱が伝わりやすくなるため火傷しないよう注意が必要です。
底面がしっかり五徳に接地しているためぐらつくことなく安定しています。
ホットケーキを焼いてみた
バターやサラダ油をひかずにホットケーキを焼いてみました。ホットケーキの縁の部分がラウンドグリドルパンにくっつかず浮いている様子がわかります。
しばらくしてフライ返しで持ち上げてみるとまったくくっつくことはありませんでした。
熱伝導率が高いアルミニウム合金でできているため、熱が均一に伝わりきれいな焼き色に仕上がりました。
最初だから当然の結果という気もするので、今後使い続けていく中でどのように変化するか調査していく予定です。
西京焼きを作ってみた
味噌でコーティングされている西京焼きはとても焦げ付きやすい料理ですよね。今回あえてこちらを料理してみました。
使用した後はそれなりに焦げカスが残りましたが、こびりつきはなく水を含んだスポンジですっきり落とすことができました。
熱伝導性が優れているため中までしっかり火が通っていてふっくらおいしく感じました。
朝食を作ってみた
朝起きて朝食を作るのが面倒だなと感じたことはありませんか?卵焼いてソーセージ焼いてパンを準備して・・・。ラウンドグリドルパンは普段のフライパンよりも大きいので、これらを一度に作ってみました。油は一切使用しません。
熱伝導性が優れているため、卵やハムはしっかり焼け、外周に配置したパンは表面がほんのりカリッと中はふわっとした触感に仕上がりました。均一に熱が伝わっているためなのか、いつもよりおいしく感じました。
今回は卵を2個使用しましたが、簡単なメニューであれば4人分の朝食を一度に作ることができると思いました。直径33cmのサイズはとても便利です。
使用後はちょろっとカスが残る程度で、こげつきもなく、濡れティッシュでさっとふき取るだけで後片付けは終了です。
こんな使い方もできます
ラウンドグリドルの大きさと形状を利用して、例えば出来上がったピザを一枚そのまま温めることにも使えます。
気になる点
ラウンドグリドルパンの少し気になる点を紹介します。
具材がこぼれやすい
外周に壁がないので一度に大量の具材を炒めるときは具材がこぼれないように注意が必要です。
注ぎ口を使いこなすのが難しい
注ぎ口が2箇所あります。試しに水を貯めて注いでみました。ラウンドグリドルパンは平たい鍋のため、鍋を慎重に傾けないと水が一気に流れだしてしまうので注意が必要です。
新たにS/Lサイズが追加されました(2023.3更新)
待望のSサイズ(29cm)とLサイズ(36cm)が追加されて3ラインナップになりました!
マルチに活躍する調理器具として注目されているマルチグリドルパン。以前コチラの記事で紹介したフィールドアのラウンドグリドルパンに新たに2つのサイズが新登場。今回追加された直径「29cmのSサイズ」と「36cmのLサイズ」を中心にご紹介[…]
他社商品と比較
FIELDOOR 「ラウンドグリドルパン」 | JHQ 「マルチグリドル」 | フォーシーズン 「マルチグリドルパン」 | |
サイズ | 直径33cm×高さ4.2cm | 直径33cm×高さ5.4cm | 直径33cm |
重量 | 650g | 1,000g | 980g |
厚み | 3.5mm | 4.0mm | 4.0mm |
素材 | アルミニウム合金 | アルミニウム合金 | 高純度アルミニウム |
付属品 | シリコンハンドル、収納バッグ | シリコンミトン | – |
価格 | 3,850円 | 9,130円 | 4,480円 |
人気の高い2つの商品と比較してみました。
フィールドアのラウンドグリドルパンは付属品が充実しているにも関わらず、他社商品と比較してお値打ち価格になっています。厚みの違いがどこまで影響するかわかりませんが、3.5mmでも決して薄すぎることはないと思います。
ただでさえ注目されているマルチグリドルパンにコスパがいい商品が登場したとなると、しばらくの間は品薄状態が続くと予想されます。
まとめ
今回はコスパ最強アウトドアブランドのフィールドアから発売されたばかりのラウンドグリドルパンをご紹介しました。
手の届きやすい3,850円という破格の値段ですが、充実した付属品や品質面において妥協のない商品だと感じました。とても使い勝手がいいので手放せない調理器具になりそうです。
しばらくの間は品薄状態が続くと思われますが、FIELDOORラウンドグリドルパンに興味のある方は頻繁に在庫状況をチェックしましょう。