人気ユーチューバーをはじめ、最近IGT規格に対応したテーブルをよく見かけるようになりました。
中でもラーテルワークスのウッドパネルテーブルは天板に天然木が採用された上品な商品ですが、とにかく入手困難なので諦めて他の商品を購入した人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ネイチャーハイクのIGT規格に対応したアウトドアテーブルの天板をラーテルワークス風に天然木にカスタムする方法を2種類ご紹介いたします。
使用する素材はどちらも100均商品なので低コスト!奇跡のシンデレラフィットでおしゃれなウッドパネルにカスタムしたい方は是非参考にしてみてください。
板の厚みと幅が合えば他のIGT対応テーブルにも応用できます。
ネイチャーハイクのアウトドアテーブルの紹介
木製サイドパネルが特徴的なおしゃれなテーブル。組立が簡単でコスパが高いのが人気の理由です。
【その壱】木目がおしゃれなヒノキ材
まず一つ目は、強度が高く木目がおしゃれなヒノキを使った天板をご紹介します。
準備するもの
■ ヒノキ工作板:7枚
🔵 品番:DD-006
🔵 材質:国産ひのき材
🔵 サイズ:約7 × 45 × 1 cm
🔵 生産国:日本
DAISOヒノキ工作板がシンデレラフィットする理由
板の厚みがほぼ同じ
板の幅が同じ
作り方
木材をカット
ヒノキ工作板を必要な長さにカットします。
付属のアルミ製天板が入るスペース36.4cmに対してアルミ製天板の長さは36cm(プラスチック製連結部も含む)なので、36cmを目安にカットします。
マグネットシートを貼り付けた木材をガイドにするとまっすぐカットできると聞いて試してみましたが、マグネットがずれてなかなかうまくいきませんでした。
今回はのこぎりを使って普通にカットしましたが、綺麗にカットしたい方は「マグネット付鋸ガイド角度調整式」が使いやすそうです。
ヤスリ掛け
木材の表面とカットした面をヤスリ掛けして表面を整えていきます。
今回は#100の紙やすりで全体を満遍なくヤスリ掛けしました。
木材の表面処理
アウトドアで使用するため表面処理を行います。まずは端切れ材に試し塗りをして様子を見てみます。
候補1.ウォールナット塗装
木製サイドパネルの色とラーテルワークス風を意識してウォールナット色で塗装してみましたが、全体的に色が薄く色ムラも出てしまいなかなか思うような仕上がりになりませんでした。
ネットで調べてみると、ヒノキ材は経時の色の変化を楽しむ素材なのでむしろ塗装しない方がいいとコメントがありました。今回はこちらを断念し候補2を本命にすることにしました。
候補2.蜜ろう
乾拭き
蜜ろうの油分がベタベタするため乾いたウエスで余分な油分を取り除きます。
さらに便利なカスタム
付属のアルミ製天板は板と板の間に隙間があるため、今回作製した天板を一枚ずつセットするとどうしても隙間が偏ってしまい空間ができてしまいます。
また、一枚ずつバラバラでセットするよりも、ある程度まとまっていた方がセットしやすいこともあり板を連結することにしました。
準備するもの
🔵 タッカー(本体、針)
*ナイロンベルトはホームセンターで購入しました。100均商品をうまく利用することもできると思います。
作り方
表にしたい面を裏にして天板を並べます。
ナイロンベルトを板の上に添えて板をしっかり抑えながらタッカーで固定していきます。
一枚の板にタッカーを2ヵ所打ち込みました。
今回使用した板は7枚なので、3枚と4枚の2組にしました。
当初、ナイロンベルトを長めして収納時に束ねられる仕様を考えましたが、使用中に邪魔になることがわかったためギリギリの長さでカットすることにしました。
ナイロンベルトの端っこはほつれ防止のため火であぶっておきます。
仕上がり
こちらはデフォルト状態です。熱いものが置けるアルミ製天板は使い勝手がよいので、カスタムした後でも状況によって使い分けることができます。
アルミ製天板2枚を木製天板に組み替えてみました。アルミ製天板を1枚残すことで熱いものも置けて使いやすい印象です。
*今回作製した木製天板(3枚組)とアルミ製天板2枚の組み合わせでも隙間はあきますが使用可能です。
SOTOのシングルバーナー(ST-310)をIGTユニット化できる「ShineTrip IGTテーブル」をセットしてみました。
こちらの商品は幅25cmですが、スノーピークのフラットバーナー(幅27cm)でも問題なく設置することができます。
「ShineTrip IGTテーブル」の両サイドに木製パネルをセットしてみました。
バーナーが中心からずれた形になりますが、両サイドに物が置ける仕様は意外と便利です。
【その弐】深みのある色に塗装した桐材
続いて二つ目は、桐材を使って深みのあるウォールナット色に塗装した天板をご紹介します。
桐は比較的強度が低いので重いものをのせたり負荷を掛けると割れる恐れがあるので使用する際は十分注意してください。
準備するもの
■ 板材:2枚
🔵 JANコード:4549131873832
🔵 材質:桐
🔵 サイズ:50 × 25 × 1 cm
🔵 生産国:中国
作り方
木材をカット
先ほどご紹介したヒノキ材と同様、厚みと幅は調整する必要はないので、長さが36cmになるようにカットします。
桐はカットしやすい材質なので、ヒノキよりも楽にカットすることができます。
ヤスリ掛け
木材の表面とカットした面をヤスリ掛けして表面を整えていきます。
こちらの商品はすべての角が尖っているので、ヤスリを斜め45度に保ちながら角をなでることで面取りを施します。
今回も先ほど同様#100の紙やすりで全体を満遍なくヤスリ掛けしました。
拭き取り
桐はヤスリ掛けすると削り粉が多く発生するため、水に浸けて固く絞ったウエスで削り粉をよく拭き取ります。
拭き取った後は水分をしっかり乾燥させましょう。
塗装
普段使用しているVINTAGE WAXのウォールナット色で塗装します。
こちらの塗料は木材に浸透させることで水や汚れから守り、木材を長持ちさせる効果があります。とても上品なウォールナット色に仕上がるため、普段使用しているお気に入りの塗料です。
乾拭き
一通り塗り終わって30分程度乾燥させたのち、ウエスを使って余分な塗料を拭き取ります。
ウエスに塗料が着かなくなることはないので、ある程度拭き取れれば終了です。
仕上がり
1枚だけ木製天板に組み替えてみましたが、ガラッと印象が変わりました。木製サイドパネルとの相性は抜群です。
「ShineTrip IGTテーブル(幅25cm)」と2枚の木製天板をセットした場合約2cm隙間が空いてしまいます。スノーピークのフラットバーナーは幅27cmなのでむしろピッタリ収まると思います。
「ShineTrip IGTテーブル」の両サイドに木製パネルをセットしてみました。なかなかよさそうな仕上がりです。
注意すべき点
繰り返しになりますが、桐は強度が低いので負荷を掛けすぎると割れる恐れがあるため注意が必要です。
しばらく様子を見ようと思いますが、必要に応じてあらかじめ裏面に当て板をして強度アップを図っておくのもいいと思います。
塗装乾燥後にソリが発生してしまいました。あまり詳しくないので自信はありませんが、塗装した後重しを置くなどすると対策になるかもしれません。
付属のアルミ製天板よりも若干幅が小さいため、どの組み合わせでも隙間が生じてしまいます。
特に幅が狭い「ShineTrip IGTテーブル」を使用した場合は約2cm隙間があくので、ピッタリ完璧なものを求める場合は少し工夫が必要になります。
まとめ
今回の記事では、ネイチャーハイクのIGT規格に対応したアウトドアテーブルの天板をラーテルワークス風に天然木にカスタムする方法を2種類紹介しました。
長さ調整は必要ですが、DAISOの工作板が奇跡のシンデレラフィットするので、おしゃれなウッドパネルにカスタムしたい方は是非お試しください。