「家庭で手軽に本場イタリアの味わい」をうたい文句にしているイタリア製エスプレッソコーヒーメーカー「ビアレッティ(Bialetti)モカエキスプレス」!おしゃれな雑貨店などで一度は見たことがある方も多いと思います。
最大の特徴は電気を使わず直火を使用することです。このため、カフェでしか味わえない濃厚でコクのあるエスプレッソがキャンプなどのアウトドアシーンで味わうことができます。直火が使えるアウトドアシーンこそモカエキスプレスが最も活躍する場と言えると思います。
そこで、ビアレッティ「モカエキスプレス3」について、おすすめポイントだけでなく気になるポイントも含めて、キャンプ歴8年目に突入したキャンプブロガーが丁寧にご説明いたします。
比較対象となる器具
出典:Amazon
アウトドアシーンでエスプレッソといった濃いコーヒーを淹れたい人は恐らくこういった器具を比較検討すると思います。
そこで一覧表にまとめてみました。
方式 | 重量 | 値段 | |
①Bialetti | 直火式 | 510g | 3,000円程度 |
②Handpresso | 圧力式 | 730g | 14,000円程度 |
③WACACO | 圧力式 | 336g | 11,000円程度 |
今回ご紹介するBialettiが桁違いに安いことがわかります。他のものと比べて高い圧力はかかりませんが、ハンドドリップとは全く違う濃いコーヒーを十分楽しむことができます。
ビアレッティ「モカエキスプレス3」はこんな人におすすめ!
ビアレッティ「モカエキスプレス3」はこんな人にぜひおすすめしたい商品です。
- ハンドドリップからステップアップしたいと考えている人
- お手頃価格で本格的な濃厚コーヒーが飲みたい人
- アウトドアシーンでも使いたい人
- 後片付けを楽したい人
ビアレッティ「モカエキスプレス3」はこんな人におすすめしません!
- 本物のエスプレッソじゃないと嫌な人
- クレマ(クリーミーな泡)がなきゃ嫌な人
こちらについては後ほど詳しくご説明いたします。
モカエキスプレスとは?
イタリア・ビアレッティ社の商標で、沸騰した水の蒸気圧でコーヒーを抽出する方式の直火式のエスプレッソメーカーです。
日本では、このタイプの器具をマキネッタ (macchinetta) と呼ぶ場合があります。
ビアレッティ社があるイタリアではモカエキスプレスは多くの家庭にあり、マキネッタ(小型のコーヒー抽出器)といえばモカエキスプレスを指すほどであります。
引用:wikipedia
イタリアでは、電気式で高圧力をかけて淹れたものを「エスプレッソ」といい、マキネッタで淹れたコーヒーはエスプレッソに近いコーヒー「モカコーヒー」と呼ぶそうです。このため、これ以降マキネッタで淹れたコーヒーを「モカコーヒー」と呼ぶことにいたします。
モカエキスプレスの仕組みについて
- 加熱すると(A)の中の水が沸騰
- 沸騰すると水蒸気が発生し(A)の中の圧力が上昇
- 上昇した圧力によって熱湯が上へ押し上げられ、(B)に入れたコーヒー豆を通過して(C)まで到達
モカエキスプレスの種類について
出典:楽天
モカエキスプレスはカップサイズによってこんなに種類があります。他にも2CUPや4CUPもあります。イタリア人はルーズな性格と聞くことがありますが、この細かさは一体何が目的なのでしょうか?
モカエキスプレスは「大は小を兼ねない」と言われています。水や粉を少なくして使用すると器具の破損の原因になるそうです。このためイタリアのご家庭では淹れる人数に合わせて複数個所有しているそうです。
モカエキスプレスを使う前にやること
アルミ臭を軽減させる
モカエキスプレスの使い方
ハンドドリップ:ポット、ドリッパー、フィルター
エスプレッソコーヒーメーカー:モカエキスプレスのみ
1.お水を180ml用意
必要なお水の目安は60ml/人となります。ボイラーの内側に線がついているため、線まで注ぐと180mlになります。軽量カップは必要ありません。
2.コーヒー豆を挽く
18~20gのコーヒー豆を準備し、コーヒーミルで「細挽き」になるように豆を挽いていきます。苦みを楽しむため、豆は「深煎り」がおすすめです。
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3.フィルターバスケットに粉を入れてボイラーにセット
フィルターバスケットに粉を入れて表面が平らになるようにならします。20gだと少し余るので中央がお山になるように少し盛り上げました。18gの方が無駄がなくちょうどいいと思います。
4.サーバーを取り付けて火力を弱火にセット
今回使用したバーナーは火力調整がしやすい「イワタニ/マーベラスⅡ」です。火力調整つまみはこのようにセットしています。
コンロに乗せた後に着火すると、モカエキスプレスのハンドルが溶けてしまいます。
5.火を消す合図はボコボコ音
アウトドアシーンでは風によって仕上がり時間が影響を受けます。こちらは時間ではなく「音」によって仕上がりを判断することができます。お湯が少なくなるとボコボコと泡立つ音がします。この音がしたら器具を火からおろすサインです。
6.濃厚なモカコーヒーのできあがり♪
抽出が終了したらカップに注いで熱いうちに召し上がりましょう。
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モカエキスプレスの後片付け
水で丸洗い
使用済の粉を捨てたのち、水でさっと丸洗いするだけで終了です。後片付けがとても楽なのはキャンプシーンで助かりますよね。
モカエキスプレスの残念なところ
クレマ(泡)が立たない
モカエキスプレスは高い圧力がかからないため、エスプレッソマシーンで淹れたようなクレマが立ちません。
クレマを味わいたい人にはモカエキスプレスはおすすめしません。そんな方には、直火式のマキネッタで唯一、本場イタリア式のクレマが乗ったエスプレッソが作れる「ブリッカ」をおすすめします。
注意すること
空焚きは厳禁
ボコボコ音がしたらすぐに火を止めてください。空焚き防止のため、抽出が終わってもボイラーには水が少し残る仕様になっています。このまま加熱し続けると空焚きとなって器具がダメージを受けてしまうので注意が必要です。
カフェラテを作ってみました(2021.05.29更新)
エスプレッソをより楽しむために、フォームドミルクを作ってカフェラテにしてみました。カフェ店員の経験がないド素人でも口当たりの柔らかいクリーミーなカフェラテを作ることができました。キャンプでカフェラテが飲めるなんて素敵ですよね。
準備するもの
- カプチーノミルクフォーマー ←DAISO商品
- ミルク
カフェラテのつくり方
1.ミルクを沸騰しない程度に温めます
2.温めた牛乳の中にカプチーノミルクフォーマーを入れてスイッチオンします
3.泡立ってきたところでスイッチオフします
4.エスプレッソにフォームドミルクを注ぎます
モカエキスプレスのまとめ
いかがでしたでしょうか。
ハンドドリップからステップアップしたいと考えている人、お手頃価格で本格的な濃厚コーヒーが飲みたい人、アウトドアシーンでも使いたい人にとって、ビアレッティ「モカエキスプレス」はおすすめのエスプレッソコーヒーメーカーです。
使い込むことで味がなじんで育っていくため、ギア好きキャンパーにとってはきっと手が離せない器具になることでしょう。