キャンプの醍醐味と言えば何を思い浮かべるでしょうか？日常の喧噪から離れて大自然の森の静寂を楽しむこともキャンプの醍醐味の一つだと思います。
森の中のキャンプ場であれば大抵の場所でその楽しみを感じられると思いますが、今回ご紹介する群馬県吾妻郡にある「AUTO-CAMPING BASE NAPi」は自然の音や生き物の声が主役の、森の静寂を愉しむ唯一無二のキャンプ場になります。
今回の記事では大人気のNAPiキャンプ場の魅力をたっぷりご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
キャンプ場概要
■ 営業期間：4月～11月（冬期休業）
■ 利用時間：
チェックイン：13：00
チェックアウト：12：00
■ 料金（2022.10時点）
≪通常サイト A-E≫
| 平日 | 休前指定日 | |
| ソロ（1名） | 3,000円 | 5,000円 |
| デュオ（2名） ファミリー（4名まで） | 4,000円 | 6,000円 |
≪プライベートサイト K≫
| 平日 | 休前指定日 | |
| ソロ（1名） | 2,000円 | 4,000円 |
| デュオ（2名） ファミリー（4名まで） | 3,000円 | 5,000円 |
・料金は上記のみ。管理費は不要。
・ファミリー以外の大人3名以上の利用は不可
・ファミリー1名追加につき+1,000円
・車1台まで無料。1台追加につき+1,000円
・ペット無料
・支払いは現金
■ 電話：050-3554-2896
■ 公式サイト：なぴオートキャンピングベース 群馬県のキャンプ場 (camp-napi.com)
■ 住所：群馬県吾妻郡中之条町岩本2032
NAPiの魅力をご紹介
それではさっそくNAPiの魅力をたっぷりご紹介いたします。
一日限定6サイト
広大な土地にわずか6サイトしか存在しません。敷地自体が小さくて区画が限定されたキャンプ場はありますが、こちらのキャンプ場の敷地面積はなんと10,000㎡もあります。埼玉スタジアムの大きさが7,140㎡のため、それ以上広い土地にわずか6サイトしか存在しないことになります。
6サイトしかないので当然ですが、お客さんの人数自体が少なく、キャンプ中に炊事場やトイレなどの公共施設でさえも顔を合わせることはほとんどありません。
お客さんに会う回数よりも、オーナーご夫婦が飼っているわんちゃんや猫ちゃんと会う回数の方が多いかもしれません。それくらい人と距離を置くことができる贅沢なプライベートキャンプを堪能することができます。
近隣サイトの距離は約20ｍ
広大な土地に6サイトしか存在しないため、サイトが「点在」しているというのが適切な表現になります。
このため、近隣サイトの常識の範囲内の話声や物音が聞こえることはありません。森の中に開かれたキャンプ場のため、生き物の声、風によって木の葉が奏でる音、木の実が落ちる音などの自然の音を耳で楽しむことができます。
そんな環境の中で楽しむ焚き火は至福の時間になります。
普段のキャンプでは雑音に紛れてしまう焚火の爆ぜる小さな音や、森に反響した大きな音までしっかり感じ取ることができるため、今まで経験したことのない至福の焚火時間を体験することができます。
ファミリー中心のキャンプ場
概要欄にも書きましたが、こちらのキャンプ場はファミリー以外の大人3名以上の利用は不可となっています。もちろん合流も禁止されています。このため大切な人や家族、もしくはソロでも安心して過ごせるキャンプ場になります。
特別な時間を大切な人と楽しんで欲しいというオーナーご夫婦の意向が感じられます。
オーナー様は夜も常駐しているのでこの点も安心です。
綺麗に清掃された設備
後ほどしっかり紹介しますが、とにかく設備が綺麗に清掃されているため、気持ちよく利用することができます。
キャンプ場では珍しい冷蔵庫が設置されており、みなさん自由に利用することができます。冷凍庫にはアイスも用意されており、子供たちは毎回食後のアイスを楽しみにしているようです。
アクセス
出典：googleマップ
渋谷からNAPiに向かう場合、距離は152ｋｍ、時間は3～4時間程度かかります。
渋川伊香保インターから車で45分
新潟方面より
月夜野インターから車で45分
スマホの地図アプリを使う場合、目的地をNAPiキャンプにすると通行が困難な道路を案内されます。
サイト紹介
サイト指定はできませんが、どのサイトもとっても素晴らしいサイトです。
各サイトの大きさやサイトから見た景色などを中心にお伝えしていきます。
サイトマップ
出典：NAPi
炊事場やトイレを囲むようにサイトが点在しているため、どのサイトからでも炊事場やトイレにアクセスしやすいレイアウトになっています。
各サイトの詳細
どのサイトも地面に砂利が敷いてあるため水はけの良いサイトになっています。急な雨が降った時でも水がほとんど溜まることはないので安心です。
サイトA
場内の上段右奥に位置するサイト。横長でレイアウトしやすいサイトです。
サイトB
サイトC
場内の下段左に位置するサイト。炊事場とトイレに近いため、ファミリー層におすすめのサイトです。
サイトD、サイトD+
場内の上段左に位置するサイト。炊事場とトイレから少し離れますが、A～Eサイトの中で最もプライベート感を味わえるサイトだと思います。
サイトE
場内の下段左に位置するサイト。こちらも炊事場とトイレに近いため、ファミリー層におすすめのサイトです。
サイトK
こちらのサイトは他の5つと趣きの異なるサイトになります。敷地から少し離れた場所にあるため、トイレや炊事場から遠くなりますが、他のサイトに増してプライベート空間を楽しむことができます。
申し込むには条件があるため、詳しくは公式HPでご確認ください。
設備紹介
AUTO-CAMPING BASE NAPiの設備をご紹介いたします。トイレや炊事場は定期的に清掃されているので安心して利用することができます。
受付
オーナーのご夫婦とワンちゃん（ロク）、ネコちゃん（ナナ）が優しく出迎えてくれます。連絡先等はすでに予約の際に伝えてあるので、注意事項の説明を受けたあとすぐにサイトに移ることができます。
大規模キャンプ場だと、チェックインの時間に合わせて行列ができるところもありますが、私はこれまで4回利用させていただきましたが、他の方と一緒になったことはありません。
受付をスムーズに済ませられるのもこのキャンプ場の魅力の一つです。
トイレ
木の香りが漂う気持ちいいトイレです。利用者が少ないと言えばそれまでですが、床は水滴が見られないほど綺麗に清掃されています。
洋式トイレ×2（女性専用・男女兼用）
ウォシュレットなし。便座暖房つき。
炊事場
シンクは2つ。片方は湯沸かし給湯器が付いているためお湯が使えます。寒い時期に助かるのはもちろんですが、油汚れをしっかり落とすことができるので時期に関わらずとても助かります。
自由にいただけるミネラルウォーター（1本）や無農薬の野菜が置かれています。オーナーさんの温かい心意気が感じられます。
備え付けのエコ洗剤の使用が必須です。
冷蔵庫
（写真撮り忘れました（泣））
利用者が自由に使える冷蔵庫が設置されています。敷地の中央に設置されているため、どのサイトからもアクセスがよく、クーラーボックス代わりに利用する方もいらっしゃいます。
冷蔵庫には販売用のビールやソフトドリンク、冷凍庫には販売用のアイスが用意されています。脂っこい料理が多くなりがちなキャンプの食後にアイスが食べられるなんて贅沢です。
薪販売
1かご6ｋｇ入ってこのお値段はとても良心的です。よく乾燥された良質な薪のため、毎回必ず購入させていただいてます。
広葉樹 600円/1かご6ｋｇ
針葉樹 500円/1かご6ｋｇ
以前は薪を自由に使える方式でしたが、今は販売方式に変更になっています。
薪割り
キンドリングクラッカー（キンクラ）が設置されています。ハンマーで薪を叩くだけの作業なので子供たちも楽しみながら手伝ってくれます。
スラックライン
地盤が土のため、失敗して落ちても安心です。
レンタル用品
| Colemanランタン （ホワイトガソリン付き） | 1,000円/1泊 |
| snow peakヘキサタープM | 2,000円/1泊 |
| 焚き火台 | 1,000円/1泊 |
ゴミ処理
300円/1サイト1泊で処理をしていただくことができます。
お金を払えば処理してくれますが、可能な限りゴミは持ち帰るようにしましょう。
家で野菜を切って持っていく、お肉やお魚はサランラップに移し替えてトレーを持っていかない、ペットボトルは水筒に移し替えて持っていくなどして、極力キャンプで出るゴミを減らすように心がけるといいかもしれません。
環境面
気温
群馬県吾妻郡中之条町の年間平均気温をグラフで表示してみました。
キャンプ場の平均気温は中之条町の気温より2～3℃低いため、服装には十分ご注意ください。
キャンプ場は標高740メートルに位置しているため、年間を通して朝晩の平均気温の差は10℃以上になることが多いです。
気温の変化に順応しやすいように薄手の衣類を用意しておくといいと思います。
風の強さ
森の中にあるキャンプ場なので、周りの木々によって風が遮られるため、比較的風は穏やかな印象です。
夜の明るさ
場内に街灯はいっさいありません。恐らく自然や生き物が主役のキャンプ場だからだと思います。
場内の明かりと言えば、ところどころに吊り下げられたランタンの灯火のみになります。夜中出歩く場合に備えて手持ちランタンやヘッドライトを準備しておくとよいでしょう。
気を付けたいポイント
予約必死のキャンプ場
サイトが6つしかないため、とにかく予約が困難なキャンプ場になります。
毎月1日に公式HPの「ご予約・お問合わせフォーム」に記入して申し込みを行います。
このキャンプ場は公平性が保たれているため、先着順ではなく抽選になります。数年前にオーナー様に聞いたところ、繁忙期の土曜日の申し込みは200組とお話されていたので、まさにプレミアチケットになります。
予約が取りづらい分、他のキャンプ場では味わえない体験ができるので、諦めずに予約し続けていただき一度は行っていただきたいキャンプ場です。
夜9時～朝7時はサイレントタイム
自然以外の遊具はありません
場内の遊具と言えばスラックラインしかありません。もちろん遊具がなくても虫を捕まえる、探検するなど楽しみ方はいくらでも存在します。
虫が苦手なお子さんがいらっしゃる場合は遊具を持参していくことをおすすめします。
ヤマビル
最近キャンプ場にヤマビルが下りてきているようです。特に気温と湿度が高い夏場は注意が必要とのことです。
公式HPにも注意喚起がされていました。
ただし、必ずしもヒルがいるということではありませんのであまり過剰反応はせずに、少なくとも肌の露出を減らすなど、各自で対策をしっかりとることをおすすめします。
炊事場にはヒル専用の虫よけスプレーが用意されているため、気になる方は利用されることをおすすめします。
近隣情報
温泉施設
出典：googleマップ
キャンプ場から車で20分程度のところに四万温泉、奥平温泉、大塚温泉など温泉施設が充実しています。営業時間が短いところもあるので、事前に温泉施設の情報を調べたうえで足を運んでみてください。
スーパー
出典：googleマップ
渋川伊香保ICの周辺には、業務スーパー、ベイシア、ベルクなど大型スーパーがあります。
100円ショップ
出典：googleマップ
渋川伊香保ICの周辺には、ダイソー、セリアがあります。100均が併設されたスーパーはないようです。
まとめ
今回の記事では予約必死のキャンプ場「AUTO-CAMPING BASE NAPi」の魅力をたっぷり紹介しました。
NAPiは森の静寂を存分に愉しむ唯一無二のキャンプ場です。
週末の予約はなかなかとりづらいと思いますが、一度は訪れる価値のあるキャンプ場ですので諦めずにチャレンジしてみてください。